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14.12.2006

きっかけは

フジテレビ…ではありません(笑)。

Img_1034 私が走り始めた直接のきっかけはこのBRUTUSでした(端っこ破れてるよ)。1999年6月1日号。たまたま手に取ったこのBRUTUSはマラソンを走る村上春樹を特集してして、私はその特集記事に載っていた彼の走る後姿の写真に釘付けとなったのでした。

その頃の私と言えば仕事を始めて6~7年目、順調というよりむしろ度を過ぎた忙しさで、文字通り朝から晩まで仕事漬けの日々を送っていました。運動と言えば台所と仕事場の数回の往復(片道約20歩)、そしてスーパーでの買い物くらい(往復は車)。試しに万歩計をつけてみたら200~300歩程度の3桁の数字ばかり。睡眠時間は4~5時間。痩せているのに全身ぷよぷよ。いつもぼんやりと頭痛と疲労を感じていて、健康や体力にはまったく自信が持てませんでした。

一方、走ること、走る生活、そして走る人に憧れを抱いていました。生活を変えて、自分を変えたい。もっと自分の身体に自信が持てるような暮らしをしたい。でも、早起きは苦手だし、そもそも1日200歩くらいしか歩かない私が走れるわけがない。今走ったりしたら行き倒れだ。そもそも走るのなんて苦手だった。私には絶対無理。

そんな時に目にしたのが村上春樹の少年のようなすっとした後姿でした。彼がマラソンを走っていることは知っていましたが、走っている姿を見たのは初めて。青い空の下を走る彼の後姿はことのほか美しく強く見えました。この背中を、脚を作り上げたのは毎日の小さな積み重ね以外の何ものでもない。彼の後姿の秘密を知ったとたん「私にはできない」という呪縛から解き放たれたような気がしたのです。

「今日から走ろう」

そしてお決まりの「3分で撃沈」から私のランニングライフが始まったのでした。

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Comments

わー、このブルータス読みたい!!
こんな特集があったなんて知らなかった~。
いつかそちらに遊びに行けたら、ぜひぜひ読ませてください。
大切な1冊ですね。
実は私は(も?)村上さんのファンです。
彼が走ることで、ますますファンになっている部分もあります。
人はいろんなきっかけで走り出すものなのですね。
私もそのうち、走ることになったきっかけをブログに書いてみよう。

ところで、この話には続編がありますよね?
楽しみ楽しみ。

Posted by: みなみ | 14.12.2006 at 10:59

僕はこれ買って読んだ記憶があります。昔から村上春樹ファンでしたし。もちろん当時は走っていませんでしたが、僕が走りはじめたことにも何かしら影響はあったと思うんですね、村上春樹。しかし、こんな古い雑誌、今でも保管されているのですね。僕もあちこちひっくり返したら出てくるかなー(笑)。たしか梅竹下ランナー(竹下梅?)とかいう言葉もありましたよね。

Posted by: まっち | 14.12.2006 at 13:08

◎みなみさん

今度お会いする機会があったらぜひお持ちしますね。楽しみにしてください!

そしてみなみさんの走るきっかけもぜひお聞かせください。えっ、私のこの話の続きですか? ふふふいずれまた書きますね。

◎まっちさん

村上春樹のランニングに対する姿勢はとても真摯で、見習いたいといつも思っています。この雑誌はとても古いのですが私が走る直接のきっかけになったので処分できないのです。その割には扱いがぞんざいですが(汗)。

そういえば松竹梅の梅下(?うーん詳細忘れたなあ…)ランナーってありましたね。ここ京丸堂のサブタイトル「一に足腰、二に…」というフレーズには聞き覚えがありませんか?

Posted by: 京丸 | 14.12.2006 at 17:47

私も村上春樹好きです。
99年のNYCマラソンの後のご褒美旅行は、ジャマイカの「コヤバ」というホテル。村上春樹の短編に出てくるホテルです。
アメリカのマラソン大会に興味を持ったのは彼の小説読んでからです。

Posted by: こうめ | 14.12.2006 at 22:26

むかし「たまごっち」のような感じで、「てくてくエンジェル」というゲーム機能付き歩数計を試してみたのですが、私は1日の歩数が500歩だったので、エンジェルが怒って家出してしまいました。上手がいたとは知りませんでした(笑)。

Posted by: meka | 14.12.2006 at 23:06

京丸さん、二に文体ですよね、たしか。

Posted by: まっち | 15.12.2006 at 06:42

◎こうめさん

ジャマイカのコヤバ…ああどんな話でしたっけ。古い作品を改めて読んでみます。彼のランニングに関する本が出る、とこの雑誌に書いてあるのですが、出版されなかったようです(多分)。残念。

◎mekaさん

私もてくてくエンジェル、持っていました。私のエンジェルもむくむくと太りだしていなくなってしまいました。おまけに怖い顔になってましたよ。私の方が若干うわてだったようですが、それこそ50歩100歩の世界です(笑)。

◎まっちさん

当たり!です。

Posted by: 京丸 | 15.12.2006 at 07:23

京丸さんの「走りの物語」の一端を聞かせていただいて、ますます京丸堂のファンになりました。私もまったく同じ、以前は仕事が立て込むと万歩計が200歩くらいで、壊れているんじゃないかと万歩計のせいにしていたものです。お互い、健康に向かって進み出せてよかったよかった!

Posted by: June | 15.12.2006 at 10:58

京丸さん。
「うずまき猫のみつけかた」の中にコヤバが出てきます。
なかなか素敵なところでしたよ。

Posted by: こうめ | 15.12.2006 at 11:10

告白します。村上春樹の本はあまり読まないんです。
ランニングネタの本も出しているんですか?
今日、早速本屋に物色に行ってきます。

それにしても、京丸さんの走るきっかけの話を伺って、みんな、そうなんだ、と思いました。
市民ランナーがみんなかつて陸上をやっていたわけではないですもんね。
私も運動不足でデブデブの頃にはこんなに走るようになるなんて思わなかったですから。

Posted by: かなよう | 15.12.2006 at 14:52

そうなんですか。
村上春樹さんはマラソンを走られるんですか。
知りませんでした。
村上春樹さんの本は読んだことがないもんで。
今は浅田次郎に、はまってますが。

でもブルータスの特集号は興味があります。
どこかで読めないのでしょうかね。

Posted by: マーサー | 15.12.2006 at 23:32

マーサーさん、ブルータスのような雑誌なら、たいていの公立図書館で保管していると思いますよ。古いものは書架にはないでしょうが、請求すれば出してくれると思います。

Posted by: meka | 15.12.2006 at 23:45

mekaさん、アドバイスをしていただきありがとうございました。
近所の図書館に問い合わせて見ます。
見れないものはどうしても見てみたい性格ですので、請求してみたいと思います。

Posted by: マーサー | 16.12.2006 at 00:09

ブルータス、さなえちゃんは映画でお付き合いがありました。’80年代だったかなぁ~。ブルータス座!六本木のシネヴィヴァンで!今、ブロードキャストニュース、観ながらコメントしてます。

Posted by: さなえちゃん | 16.12.2006 at 01:15

◎Juneさん

私のランニングの話は情けない話とかしょぼい話が多いので、ちと恥かしいです。笑いは取れるかもしれません。

この仕事は本当に運動不足になりますので、お互いに生活を変えられて本当によかったです。生活が変わって、私自身も変わりました。Juneさんもきっとそうでしょ? ランニングに出会えてよかったとしみじみ感じてます。

◎こうめさん

コヤバは「うずまきネコのみつけかた」ですね。再読します。「一に足腰、二に文体」も同じく「うずまきネコのみつけかた」だったような。

◎かなようさん

村上春樹のランニングの話は短編エッセイに多く登場します。彼は1999年の段階で16回フルマラソンを走っていて、ウルトラやトライアスロンにも挑戦していたと思います。

走るきっかけの細かなところはそれぞれ違っていても、多くの場合は陸上の経験なんてなく、自分が走る人になるなんて想像できないところからスタートし、そしてそれぞれが走る喜びを見出しているのですね。そう思うと感慨深いです。

◎マーサーさん

ブルータスの特集号、mekaさんのアドバイスのようにぜひ図書館でリクエストされてみてください。大き目の図書館だったら古い雑誌も保管しているかもしれません。もし見つからなかったらご一報くださいね。いつかお会いする機会があれば、お持ちします。

浅田次郎の本はどんなものがお好きですか?私はちょっと前に「蒼穹の昴」を楽しく読みました。

◎mekaさん

フォローありがとうございます。昨日は留守にしていたので、コメントが遅れてしまいました。

◎さなえちゃん

さなえちゃんは映画がお好きなんですね。最近はどこでも郊外のシネマコンプレックスの勢いが増したこともあって、良い映画館の存続がさらに難しくなってきましたね。ちょっと悲しいです。シネヴィヴァン六本木、上京時に2回行ったことがあります。ちょっと毛色の変わった映画を見たような…。

Posted by: 京丸 | 16.12.2006 at 21:31

そうそう。
「一に足腰、二に文体」は「うずまき猫のみつけかた」です。
この中で彼のボストンマラソンに対する特別な思い入れが書いてありますね。
私にとってのボストンマラソンの予習はこの本でした。でも私はNYCマラソンの方が好きだなって思いました。ボストンは一回しか走ってないからまだ気がついていないことがあるのかもしれないなんて思ったりもしています。

Posted by: こうめ | 17.12.2006 at 10:06

浅田次郎本は、「椿山課長の七日間」を読みました。
嫁さんが成宮寛貴の大ファンで映画を2回見ており、耳にタコができるほど映画の話を聞かされたので、じゃー原作はどんなのかなと思い読んでみました。
いやー、原作は面白かったですわ。
原作のほうが面白すぎて、映画は見ませんでした。

「蒼穹の昴」も面白そうですね。
いつか読んでみたいと思います。

Posted by: マーサー | 17.12.2006 at 20:45

◎マーサーさん

「椿山課長の七日間」今度本屋さんで探してみます。原作が面白いと映像化されたものに落胆することが結構ありますよね。

それにしても奥様はお若い趣味をお持ちですね。

Posted by: 京丸 | 18.12.2006 at 06:30

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