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23.02.2007

東京マラソンでの出会い(番外編)

東京マラソンでは色んな人との出会いがありました。

長い間ずっと励ましあって、ともにこの日を迎えた友達との対面は感動的でした。初対面であるはずの私達は、古くからの友達のように笑い、不安を語り、健闘を讃えあいました。それから打ち上げにも参加しました。初対面の出席者も多かったその宴席は走るということだけでつながっているのに、まるで同窓会のように盛り上がり、限られた時間はあっと言う間に過ぎ去りました。短い時間の中ですっかり仲良しになり、再会を誓い合った方もいます。走るという行為は人をこうも仲良くさせるのだなと、ありがたくも不思議な気分です(時間の都合でお会いできなかった方もいらっしゃいました。次の機会を心からお待ちしています)。

レースが終わり宴会に赴く前に地元の銭湯に足を運びました。汗を流しすっきりして着替えていると、隣で世間話をしていた妙齢のご婦人が 「私ね、今日マラソンの応援したのよ。感激だったわあ~」 と話していました。よくよく話を聞いてみると、沿道でチョコを頂いた女性と判明。感激の再会を果たしました。その女性はお友達に応援の楽しさ、感激を強く訴えていらして、来年はこうして沿道の応援も増えていくのかもしれません。身体だけでなく、心も温まる銭湯でした。

そして翌日のこと。筋肉痛の足を引きずりながら新宿のスポーツショップでお買い物。お店には東京マラソンを走ったと思しき外人男性がTシャツを物色しています。そういえばNYCでは翌日に幾人ものニューヨーカーに「完走おめでとう!」と祝福を受けたことがとても嬉しかったことを思い出しました。この人も、そういう嬉しい思いを胸に帰国して欲しいなと、思い切って声をかけてみました。

「昨日、マラソン走ったの?」 「うん、走ったよ」 「完走した?」 「完走したよ!」 「うわあ、おめでとう!私も完走したのよ」 「そりゃおめでとう」 「良いレースだったね」 「沿道から声をかけられたよ」 「それは良かったわ。日本滞在を楽しんでね」 「また東京のレースで会おう」 「その日を楽しみにしてるわ。バイバイ」

こんな会話を交わし握手をして別れました。とてもフレンドリーで素敵な方でした。

そして帰宅し、ふとパンフレットを拡げると…その人はゼッケン番号3番の招待選手、バンデルレイ・デリマ選手でありました(アテネ五輪で1位を走っていて、途中暴漢に襲われ3位となった選手です)。あああああ、2時間8分の記録を持つ招待選手に「完走したの? うわあ、おめでとう」はなかったなー(滝汗)。でもエリート選手と末端選手が同じランナーとして互いの健闘を讃えあい、心を通わせたのだと思うことにします。いや本当にそうだったのです。デリマ選手、失礼しました。ぺこぺこ。

東京マラソンにもこうして私らしいオチがついたというわけです。

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Comments

大爆笑!!
会社の昼休みでPCの前で笑ってたら怒られちゃうよ。
そこまでは、「さすが、外国人に英語で話しかけてコミュニケーション取れるなんて、カッコいいなー、うらやましーなー」と尊敬しながら読んでたのに、いきなりのオチ!すごいよ!アテネ五輪の最有名人の一人に「完走した?」は。
これはしばらく笑えます^^

Posted by: さまりす | 23.02.2007 at 13:00

◎さまりすさん

何かやらかすんですよね。ハズカシー。でももうこれが私のキャラクターなので仕方ないか。東京マラソン自体は感動巨編だったのですが、やっぱりコケてしまいました。はあ~っ。

Posted by: 京丸 | 23.02.2007 at 18:07

思わずワッハッハ~ですね(^O^;
いやいや、よりによってデリマ選手だったとは。
何度も日本で走っているし、プログラムに写真が出ているだろうし、何となく顔は分かると思ったんですが、考えてみるとそんな所でTシャツ探しているなんて思わないですよねぇ(^^;
案外分からないかも知れませんね。

Posted by: AKA | 23.02.2007 at 19:44

京丸さん、それってすごすぎる~。
こっちがびっくりしちゃったよ~。
だから京丸さんなんだよね~。
ああ、おかし~。
すごく貴重な体験したね。

Posted by: とだひ | 23.02.2007 at 19:58

おかしー!京丸さんったら~。
前半でうるっとさせて、後半で大爆笑☆
でもデリマさんに会えたなんて羨ましいな。
きっと、日本人の印象も良くなったと思うよ。
でも翌日にお買い物しているなんて、ちょっと意外でした。

それはさておき、京丸さんとの出会いは私の宝物となりました。
本当はレース後にも会いたかったな。
きっと会ったら果てしなくおしゃべりしてしまったでしょうね。
この次に再会できる日が本当に待ち遠しいです。

Posted by: みなみ | 23.02.2007 at 21:16

仕事中に読んでいたら・・・思わずわらっちゃいました。
「何笑ってるの?」と聞かれて読ませてあげたら大爆笑です♪
でも、デリマ選手と話しができたなんていいな~♪
これもすごくいい思い出になりますね。
デリマ選手も心に残ると思いますよ。

Posted by: うるとらyou | 23.02.2007 at 22:11

声を出して爆笑しました。家内にも話したら家内も爆笑していました。うるっとする良い話もあり、このようにカラっと笑える面白い話もあり、とっても良い東京マラソンの思い出が出来ましたね。羨ましいっ!
もしデリマ選手だとわかっていたら、また違った展開だったでしょうね。

Posted by: hiddie | 23.02.2007 at 23:55

遅ればせながら、東京マラソンお疲れ様でした。
悪条件の中の自己ベスト大幅更新!おめでとうございました!!

38km過ぎにお見かけした京丸さんの苦しそうな表情。辛いけど楽しいマラソンを満喫されていたその表情は、脳裏に焼きついています。とてもいいエネルギーを頂きました。

マラソンの素晴らしいところは、走っている者自身の戦いとその戦う姿をたくさんの人に見てもらえて、見た人にいろんな影響を及ぼすことですよね。銭湯の女性しかり、私しかり。

最後は京丸さんらしいオチもつき、いよいよ次はNYCですね。
お互いベストが尽くせるように残り8ヶ月間、故障しない程度にがんばりましょう!

Posted by: ポンするめ | 24.02.2007 at 03:19

私は きっとあとで雑誌を見ても
わからなかったかも。。。
人の顔をおぼえられず(意識が足りなさ過ぎとよく言われますが)
特に 外人の方とか洋服が変わっちゃうとかになると
ダメです・・・・
という事は そんなすごい出会いに気づかなかった~

そんな出会いに気づいた事が
すばらしい~

Posted by: りこ | 24.02.2007 at 06:42

◎AKAさん

顔見ても有名選手だなんて全然思いつきもせず、Tシャツの試着とかしてるし、「あっ、更衣室では靴は脱いでね」とか言っちゃってるし、本当に普通の人だったんです。私らしい突っ込んでコケるオチでした。はあぁ~。

◎とだひさん

いやあ、パンフレットを見た時の衝撃と言ったら…妹と大騒ぎになってしまいました。叫んじゃったよ。

なんかやらかすのよねぇ。話としては間抜けで面白いけどね、良く考えるとちと情けないです(汗)。

◎みなみさん

実際に会ってくださったのでこういう私の間抜けな部分がよくおわかりだと思います(滝汗)。みなみさんには忙しい時に時間を取ってくださって本当に嬉しかった。マシンガンズにも負けない(笑)私たちの2時間トーク、あれもまたレースの力になったのでした。みなみさんも走ってる、頑張ってると思うことがどれだけ支えになったか。本当に次が楽しみですね♪

デリマ選手、本当に普通っぽかったのです。記念Tシャツを試着して選んでたし(東京都、プレゼントしてあげてよ~)。エリートランナーなのにこんな末端選手と普通におしゃべりしてくれて、いやはや。私が気づけよ、ですね(汗汗)。

◎うるとらyouさん

笑っていただけましたか。このお話は笑っていただければ私も本望です(笑)。ですが、うるとらyouさんが仰るように、これもまた良い思い出となりました。デリマ選手もそう思ってくれると嬉しいですけれど、どうでしょうね。

◎hiddieさん

本当に感動のレースの後にはこういう間抜けなオチもついて、私らしい締めくくりができました(?)。奥様にも笑っていただいて嬉しいです(お笑い体質だなあ、私)。写真を撮っていたらよかったのにね、と妹とも話したのですが、有名な選手と思ってなかったので写真も撮らなかったわけです。デリマ選手と知っていたら、…やっぱり声をかけたかもしれません(笑)。でもやっぱり何かやらかしたかも。

◎ポンするめさん

お祝いの言葉をありがとうございました。そして応援、本当にありがとうございます!ポンするめさんの声、今も耳の奥の方でこだましています。嬉しかったです。

ただ走っているだけなのに、なぜ感動するんでしょう。そして見た人の心さえも動かしてしまうのでしょう。マラソンは実に不思議です。今回このマラソンに携った多くの人のうちのひとりになれて、私は本当に幸せだと感じてます。互いに力を与えあう世界がそこに確実に存在していました。

さて次はNYC。NYCMが私にとって再びご褒美だと感じられるよう、じっくりと準備を進めたいと思います。お互いに良いレースにしましょう。楽しみですね!

◎りこ♪さん

デリマ選手、パンフレットのお顔は実際会ったお顔と同じだったのです。やっぱり、何かを極めた人には独特の空気のような、オーラのようなものがあるのかもしれません。普段だったら私もきっとわからなかったと思います。

それとも私がこういうオチにつながるような体質なのかも(汗)。

Posted by: 京丸 | 24.02.2007 at 10:38

こんにちは、京丸さん

えらくフレンドリーな日本人にであったと、彼女もきっと印象に残っていることでしょう!
次回であったら、もうお友達間違いなし。

Posted by: ヤマシュウ | 24.02.2007 at 12:43

こんにちは。海実子でございます。
世界的に有名な招待選手が、レースの翌日スポーツショップで買い物してるってところが、庶民的でいいじゃないですか。

ホノルルで、レース当日の夜の食事会で、現地の人から
『 あーゆーふぃにっしゃ~? ぐっじょ~ぶ!! 』
と言われた事を思い出しました。
開催地の人たちは、参加者をねぎらう事も忘れていませんよね。
東京もそうならなくっちゃ。レース翌日でも、参加者を称える温かさが街中に溢れるような、そんな変わっていって欲しいものですね。

Posted by: 海実子 | 24.02.2007 at 17:51

こんにちは、私のコメントに間違い発見!

「彼女」ではなく、「彼」ですよね。

Posted by: ヤマシュウ | 24.02.2007 at 20:02

◎ヤマシュウさん

「彼」も喜んで帰国の途についてくれたでしょうか。ちょっと心配なんですけどね。自分が有名じゃないのか、とがっかりしていないことを願うばかりです。次にまた会える機会があるといいな~。

◎海実子さん

ねっ、スポーツショップで有名な選手がお買い物してるとは私も思えなかったんです。普通に海外ランナーかな、などと思ってしまいまして(汗)。

ホノルルでも完走を祝福してもらえたのですね。NYCじゃ東洋人は目立つのか色んな人に祝福を受け、握手しました。現地の人から祝福されると嬉しさが募りますよね。私もぜひともお返ししたい!と思って、やらかしたわけです(汗)(汗)。そういう部分のホスピタリティも育っていくと本当に嬉しいです。

Posted by: 京丸 | 25.02.2007 at 14:25

素晴らしいお話しでした(笑)。

京丸さんの完走記を読んで妙に納得した部分があります。
それは景色のこと。
自分も完走記を書こうと思って景色を思い出そうとしても、思い出すのは写真を撮った東京タワー(上部は雨に煙って見えませんでした)と雷門だけ。
あとは沿道の観客の姿しか見ていないんです。
ずっと沿道に手を振りながら走っていたので・・・。

Posted by: Ogaman | 26.02.2007 at 00:56

◎Ogamanさん

喜んで頂けて私も本望です(笑)。

東京の景色を車道から眺める、それも楽しみのひとつだったはずなのですが、脳裏に浮かんでくるのは人の波のシーンばかり。ずっと応援に応えながら走っていたのですね。それは名所よりもずっとずっと素晴らしい光景のような気がします。

Posted by: 京丸 | 26.02.2007 at 06:50

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