« あたらしい家族 | Main | 殯の森 »

29.05.2007

カズ

カズが素敵だ。

その昔まだJリーグが日本になかった頃、ワールドサッカーファンの彼(現オット)が、15歳で単身ブラジルに渡り活躍している日本人選手がいると教えてくれた。そして、その人はJリーグの開催とともに帰国した。それがカズだった。その頃サッカーにさほど知識のなかった私にはどちらかと言えば、イタリア製の派手なスーツを着て、変わった髪形でゴン中山のライバル心をあおり、ゴール後に南米仕込みのおかしなダンスを踊り、結婚する前の二股騒動というサッカー以外のカズの姿の方が印象的だった。ゴールするのは当たり前だったから、なのかもしれない。

ところが年を追うにつれ、仲間が後輩が現役を離れるようになってからカズの姿に魅力を感じるようになった。ボールを追うときの表情。現役でサッカー選手であり続けることにこだわる姿勢。移籍(それも中には納得のいかない契約もあったろう)を繰返す中、どのチームに行っても「キング・カズ」とメンバーに慕われる人柄。この人がW杯に出られたらきっとチームに違う力をもたらすに違いない。W杯メンバーの年齢層がどんどん若くなる中、W杯の出場選手が発表されるたびに、私はいつもカズの名前を探し、そして落胆した。

つい先日、国会議員としてカズが出馬を要請されたというニュースを耳にした。政治家って何て愚かなんだ、カズのこと何にも知らんなと憤慨しつつ、もし万が一カズが引き受けたらどうしよう。その時は絶交だと心に決めた(謎)。でも、やっぱりカズはカズだった。もちろん、引き受けなかった。

そして先週末、カズが最年長ゴールを決めた。いいゴールだった。カズの熱い思い、サッカー小僧っぷりが伺えて、いつも楽しみに読んでいるカズのホームページ「BOA SORTE KAZU!」のコラム「サッカー人として(第30回)」に書かれた

「僕は日本人最年長ゴールという数字的なものが重要とは思わないし、どんな形のゴールも1点は1点。それでも、みんなが期待してくれていた40代での初得点が美しいものだったというのは悪くない気分だ」

というカズの言葉を読んで、カズの魅力を改めて強く強く感じた。この人はやっぱりサッカーが好きで、好きなことをただ頑張っているんだ。年齢とか関係なくね。

私にとって対照的な位置にあるのが中田だ。中田はサッカーで自分をどう見せるかを考えていた。だけどボールに向かうカズはなりふり構っちゃいない。中田にとってサッカーはビジネスであり、手段だった。そしてカズにとってサッカーは人生なのだ。これまでも、今も、そしてこれからもずっと。

|

« あたらしい家族 | Main | 殯の森 »

Comments

カズ、すごいですよね。
男の美学を感じます。
京丸さんがサッカーを見るというのはちょっと意外だったけど、深い見識をお持ちなのね。
有名人だからといって政界に引っ張ろうとする政治家には怒りすら覚えます。
カズは本当に限界まで現役にこだわって欲しいです。
ところで中田はいま何をしているんでしょうか?
F1のモナコGPでちらっとお姿を拝見しましたが・・・?

Posted by: みなみ | 29.05.2007 at 21:25

◎みなみさん

しみじみカズが素敵だと思うこの頃です。でも、サッカーに深い見識は持ち合わせていませんよー(汗)。試合も特に興味のあるものしか見ないです。だけどこんな私にもカズはとてもとても魅力的に映るのです。

40代初のゴールをばっちり決めたカズ、次も、その次のゴールもずっとずっと美しく決めて欲しいものです。

中田…いま何してるんでしょうね。大学に行くとか、実業家になるとかいう話でしたよね。カズのことは気になるんだけれどな。

Posted by: 京丸 | 30.05.2007 at 05:23

 久々に書き込みします。

 カズ、カッコイイですよね。
 仕事に対してモチベーションが湧かない今の自分と比べると、若い選手に負けずボールを追いかける姿を尊敬して見てしまいます。
 僕より4つ年上で、あの頑張り。うーん・・・。
 カズのように移籍(転職)する勇気も自信もなく、文句言いながらやる仕事でいい結果は出ないよなぁ。。「よし、前向きに頑張ろう!!」と日々、自分を励ましつつもモチベーションってそんなに簡単に上がりません。。。

 カズにも僕の息子と同い年、同じ名前の息子がいるんですよ。

 自分も息子たち家族から尊敬されるように、とまで言わないけれど、カズに負けずに「カッコイイ、努力を続けるオヤジでいなければ!!」と思う日々です。

 よし、午後から頑張ろう。。

Posted by: オカキ | 30.05.2007 at 12:34

◎オカキさん

世の中の人の多くは好きなことを仕事にはできてないでしょうから、カズはやっぱり幸せなんだと思います。

仕事でなくとも、せめて自分が好きなこと、こだわっていることは地道にがんばっていきたいものですね。オカキさんのがんばってらっしゃる姿をきっと息子さんが見つめていらっしゃいますねー。オカキさんもいつまでもカッコイイオヤジでいてくださいね。

私もがんばろう。あ、もう夕方だ。仕事はおおむね終わったので今日はこれからご飯の支度をがんばろう。

Posted by: 京丸 | 30.05.2007 at 16:20

へぇ、っと、ちょっとビックリしました。
カズの話題で、すぐにこれだけコメントが付くんだと。
私、カズと同い年です。
未年の早生まれ。正真正銘の同い年です。
いつまでも現役にこだわり、傍目を気にせずボールを追い続けるカズの姿は、同い年の私にとっては誇りですね。
はっきり言って、カズは見てくれの良い『カッコイイオトコ』だと思います。自分でもそれを知っている。
でも、ピッチに立つとき、カズはそれを忘れて、泥臭い、人間くさい
プレーをするんですよね。
そういうところが、私は好きです。

実は、ゴンちゃんも大好きです。
(いや、ゴンちゃんのほうが好きかも)
ゴンちゃんは、自分がイイオトコじゃな事を知っているから、どんなところにでも突っ込んでいける。
そういうプレーが好きです。
(ドーハに呼ばれたときのゴンちゃんのゼッケンは32番。
 レプリカじゃないけど、私はそのTシャツを今でも持っています)

先日亡くなった、ZARDの坂井泉水さん。
この方も、カズと私と同い年です。未年です。
病気と闘いながら、回復を諦めず、しかし不慮の事故で亡くなった同級生。
トップ集団に召集されなくなっても、自分のスタイルを崩さずに減益を続けるプロ選手。
この2人に、自分の行き方を考えさせられているこのごろです。

Posted by: 海実子 | 30.05.2007 at 21:57

◎海実子さん

カズは多くの人にとって誇りと感じられる存在ですね。カッコよさもどんどん深みを増してきました。それはやっぱり、走り続ける姿、がむしゃらな姿が美しいからでしょう。こんなふうにわき目も振らず自らの目標に向かっている人は素敵です。もちろんカズに限らずね。

Posted by: 京丸 | 31.05.2007 at 09:11

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« あたらしい家族 | Main | 殯の森 »