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19.06.2007

イギリス人の患者

そして週末はこの本にかかりきりでした。

◎「イギリス人の患者(マイケル・オンダーチェ著/土屋政雄訳)

070618 表紙を開いて、まさに1行目からその美しい文章に心を奪われた。長い詩を読んでいるような、音のない美しい映像を見ているような作品だった。

四人が住まう山あいの屋敷での暮らしも、それぞれの口から語られる愛の話も美しい。美しいが故に自らと隣り合わせにある戦争の残虐さ、死の恐怖が強く対比をなす。

文字通り舐めるように読む。ストーリーを追ってページをがんがんめくるような本ではなく、1行1行、1語1語を味わい、咀嚼し、反芻して作品を堪能した。あまりに詩的で、立ち止まり何を言わんとするのか考え込むことも。決して長くない本ですが、読了にかなり時間を要しました。

これも好き嫌いの大きく分かれる作品かもしれません。名訳といわれている作品ですが、細かいところにもう一歩「こなれ」が欲しい部分も。

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Comments

おはようございます!京丸さんの本ネタで初めて私が読んだ本の登場です。映画は劇場で3回、本は辞書片手に英語版を何度も読みました。あーなつかしい。本も映画も京丸さんの言われるようにとても詩的で美しい。あの頃の自分と重ねてとても思い出深い作品です。

Posted by: 走るうみがめ | 19.06.2007 at 07:57

1行目からその美しい文章に心を奪わる作品って、、、活字嫌いの私には想像できません。
そうそう、NYのYuki君がブログ始めたんですよ。彼らしい、マニアなブログです。私のブログにリンクしてあるので、お暇な時にでも見てください。

Posted by: ポンするめ | 19.06.2007 at 10:59

◎走るうみがめさん

映画も3回、そして原作を何度もお読みになっただなんて素晴らしい!詩的で美しいこの作品をたっぷりと堪能されたんですね。同じ本を手に取り、感動を共有したと知ると、走るうみがめさんの存在がさらにぐっと近くなったように感じます。なんだかしみじみ嬉しいです。

素晴らしい作品はひとをつなぐのですね。

Posted by: 京丸 | 19.06.2007 at 11:11

◎ポンするめさん

活字嫌いだなんて何をおっしゃいます~。ポンするめさんは活字を使って既に素晴らしいブログをお作りではないですか。

Yukiくんのブログ、今ちらっと見てきました。Yukiくん、やっぱりキュートかつマニアックですね。情報も満載でNYCに行く時にはコピーしていきたい! 動く写真もとても素敵です。

これからじっくり拝見します。

Posted by: 京丸 | 19.06.2007 at 11:16

ブログのタイトルと全く関係ないです。ゴメンナサイ。
画図湖=江津湖に行ってきました。完全制覇は時間の都合でできませんでしたが下江津の動植物園をちょっと過ぎたあたりまでは行きました。ウォーキングの人が多いですね~、ホテルを出て1時間、約10km気持よ~く走りました。やっぱり熊本はいい!ちょっと道に迷ったけれど…。

Posted by: ヤマシュウ | 19.06.2007 at 18:32

再びおじゃまします~。10年位前に旅先のオスロでノルウエイ語の字幕がわからず耳をダンボにして英語を聴いたこの映画が、こうやってつながっているなんて。私もとてもうれしいです。

Posted by: 走るうみがめ | 20.06.2007 at 07:30

◎ヤマシュウさん

最近、ランニングねたが少ないですけれど、気にせずいらしてくださいね。

>画図湖=江津湖

すみません。江津湖のそばに画図(えず)という地名がありごっちゃになってました。江津湖、いいでしょう。県庁や市立図書館が近いためお昼休みもウォーキングしている人が多いです。あの辺は水が湧き出る場所が多く、水前寺公園も近いんですよ。いつか熊本での朝ランおつきあいしたものです。落ち合うのが難しそうですけど。

◎走るうみがめさん

オスロでこの映画をご覧になったんですか。旅先で観た映画って普段よりも強い印象を残しますよね。きっとその映画にご縁があったということなのでしょう。そしてここで10年後につながるだなんて。ひとのご縁って不思議です。

書いていてよかった、と感じます。

Posted by: 京丸 | 20.06.2007 at 07:44

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