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05.06.2007

泣き虫弱虫諸葛孔明

当然のことなのだけれど、仕事を再開してからというもの読書量は激減。だけど「読みたい」という思いと、我が家に届く書籍の数は増えるばかり。そういうわけで、ここのところ寸暇を惜しんで本を読む日々を送っています。お陰で仕事の能率は少しばかり上がり、口数は減りました。

そんな毎日を送っているので、ここでご紹介したい読了本も増えつつあります(でもブログ更新が追いつかないなあ)。なかでも「泣き虫弱虫諸葛孔明(酒見賢一)」にすっかりノックアウトされてしまいました。先月、8巻もある苦手な歴史モノ「三国志」を泣きながら(嘘)読んだのも、実はこの本を読みたかったからに他ならない。そう、吉川栄治版は序章にすぎなかったのだ。

070605 酒見賢一の小説に出会ったのはもう10年以上前のこと、「後宮小説」でとりこになった。そして数年前、この「泣き虫弱虫諸葛孔明」が出版されて、手に取りたいと熱望するも、外国歴史モノに弱い私、未履修問題やら人間関係や名前を覚えるのが苦手という問題やらで、臍をかんでいたのだ。そして、いよいよ今年、この弐部が出版され、コアなファンの中で大絶賛されていることを知り、私は腹をくくった。ともかく、三国志を読もう。三国時代のイロハくらいは知らなくちゃ、この本を楽しめなーい。

かくして、私は泣きながら(しつこい)三国志を読み、この「泣き虫弱虫諸葛孔明」を紐解くことになった。目出度い。

表紙を開き、はしがきから腫れあがるほどに膝を打つ。1ページごとにゲラゲラ大笑い。ああ、読み終えるのが勿体ない。舐めるように読む読む。日本人が三国志に持っていたイメージはこの本で完全に覆った。酒見さんブラボー、である。

ちなみに、事前知識として三国志を読んでおけばこの本の楽しさは確かに倍増するけれど、三国志を読まなくともこの面白さは充分に堪能できる(と、三国志を読まなかった知人も申しておりました)。三国志では聖人君子とされた魏の劉備、知的でクールな諸葛孔明がどのように描かれているか(題名見たらまあわからないでもないけれど)、興味のある方は手にとってぜひお楽しみください。決して損はさせません(誰の回しモンや)。

この本を読んだ私は、もう一度三国志全8巻を読み返し、さらに再度この本を読み直したいという野望に取り憑かれている。積読本が多すぎて今はちと無理なんだけど。

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Comments

こんにちは。海実子でございます。
えっ!いいんですか?三国志を読んでいなくても、いきなりこの本に入っていっても。
本を余り読まない私でも、京丸さんのところで紹介される本には、興味を持つものが多く・・・。
では、頑張って読んでみようかな。

Posted by: 海実子(みみこ) | 06.06.2007 at 13:22

◎海実子さん

コメントくださってありがとうございます。読書ネタはあまり好評でないので、そろそろやめようかな~でも他にネタがあまりないのよね、と悶々としていたところでした。

さて、この「泣き虫弱虫諸葛孔明」ですが、三国志を読んでないとも充分に楽しめたと幾人もおっしゃってます。ただし、いわゆる三国志っぽい人物描写は全然なされてなく、お笑いテイスト爆裂ですからお父さまがお望みの三国志のイメージをことごとく覆すことになり、お叱りを受けるかもしれません(汗)。ですが、この本を機会に三国志を紐解くことになればお父さまもお喜びになりますね。そういうわけでぜひお試しください。ふふふ、読んだら感想聞かせてくださいね。

Posted by: 京丸 | 06.06.2007 at 16:29

本というのは、ジャンルや作家によって好き好きですからね。
皆さん、フムフムと思いながら読んでいらしたのだと思いますよ。
だって、三国志の時は、反響大だったじゃないですか。
好評でない、ということはないと思いますよ。

実は、「しゃべれどもしゃべれども」も、ココで紹介されたので、すぐに取り寄せました。只今途中です。
自分で本を探すのがヘタなので、いいかな?と思ったときはネットです。
私も落語は好きなので、興味を持って読めそうだな、と思って。

落語・・ですが、桂枝雀さんが大好きでした。
英語落語をテレビで観て、面白かったのでテープを買ってウォークマンで聴き、講演(寄席ではなかったので)を見に行ったりし始めた途端、病気で休業となりました。
その後亡くなってしまったので、本当に残念です。
英語を聞いて笑える!という現象は、英語落語が初めてだったので、とても嬉しかったのですよ。

話を戻しまして。
父は、正当な三国志を読まなくても、たぶん怒らないだろうと思います。知らせなきゃいいんですから(笑)。
でも、これを読んで敷居の高さが少しでも低くなって、本編に突入できるとしたら、ありがたいガイド本だと思います。
父存命のウチに、三国志談が出来るといいですけど。
(アレはしばらく元気だと思いますが)

Posted by: 海実子(みみこ) | 06.06.2007 at 22:39

◎海実子さん

このブログ、そもそもランニングのことを主に書いていたので、ランニング以外の話題になると読んでくださる皆さんにはつまらないかな、それなら読書ブログを別に作っちゃおうかなあ(何しろ今は読書ネタばかりだし)などと心配していたところでした。

「しゃべれどもしゃべれども」を注文なさったのですね。楽しみですね~。落語がお好きな方はきっととても楽しめると思います。本の中には枝雀も登場します。私も枝雀が大好きで、細々とDVDを集めています(といってもまだ4巻ですが)。枝雀はやはり枝雀しかなし得ない落語の世界を作った天才だったと思います。存命であればまた今さらに芸も深まったことでしょうね。

さて話は「三国志」に戻ります。仮に吉川版三国志を本流とするなら、この「泣き虫弱虫」は亜流になると思います。何といっても人物像がすんごい(ああ、話したい、でも我慢我慢)。ですが三国志を楽しめることは請け合いです。敷居はきっと低くなりますよ。お父さまとの三国志談義、楽しみですね。私とも三国志談義しましょう(ふふ、私はすっかりその気ですぞ)。

Posted by: 京丸 | 07.06.2007 at 06:06

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