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02.07.2007

香水

気づくと7月。まだ読書三昧の生活を送っています。読了本がたまっているので、ぼちぼちご紹介します。

20070702

◎「香水-ある人殺しの物語(パトリック・ジュースキント著/池内紀訳)

物語が好きだ。奇想天外で突拍子もない世界に引き込まれるような物語に出会うとしみじみ嬉しい。読書は楽しい!と感じる。そんな本だった。

だけど話はすごく匂う。激しく匂う。少し鼻が利く(そしてたまたま体調がすぐれなかった)私はのっけからちょっとクラクラ来た。クラクラしながら一気読みした。あり得ない話を堪能しまくった。

何しろ文が良い。池内さんの訳が素晴らしい。翻訳ものと思わせない名訳。訳にパワーを感じる。

#筋とは関係ないけど、密かにツボにはまったのは、主人公グルヌイユが最初に奉公を勤めたバルディーニの店にイボころりが置いてあったこと…(くだらん)。

そういうわけで、とてもとても楽しんだ1冊でした。この作品、映画化されたと聞くけどどんな映画だったんだろう。 ちなみに画像は単行本のものです。

200702 ◎「タイコたたきの夢(ライナー・チムニク著/矢川澄子訳)

ごくごくたまに絵本を買う。大人になってから買う絵本はちょっと贅沢だ。何てったって字が少なく値段が高い(笑)。でも、少ない字からでっかい贈り物をもらえることもある。もちろん絵が素敵だったり、装丁がカッコよかったり、いがいがする紙が良かったりもする。

チムニクの乾いた絵と矢川澄子の低温の訳がおりなす、少し不思議な話。夢抱きあてなくさまようタイコたたきたちはよいくらしに辿りつけるのか。そもそもタイコたたきたちが思い描くよいくらしとは何なんだ。ひとの願いや夢とは虚しいものなのか。それでもひとは夢を抱くのか。

この本も宝物の棚に入れることにする。

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