« ムーン・パレスとティンブクトゥ | Main | リビアの小さな赤い実 »

22.09.2007

白の闇

ここのところ、走り始めて500mほど膝に痛みが走っていた。それも体重がかかるたびに「ずきっ」と嫌な感じ。そういえば運動を再開したウォーキングの時から怪しい痛みを感じていたのだった。走りこんでるわけじゃないので、疲労性の炎症とは違うみたいだし、原因はいったい何だろう。走る生活にも慣れてきたのになあ…と悶々としていたら、今日は走り始めも、全然痛まなかった。まったく膝は神秘だ。明日も痛まず走り始められたら、少し距離を伸ばしてみようかな。ちなみに本日はパンラン。コースの途中に激坂があり、トレーニング不足の脚には結構こたえます。今日は前方を「歩いて」いる中学生を追い越せなくて、ちとショック(汗)。

070922 早朝に走っているうえ、仕事量がオーバーフロー気味のせいか、平日の読書が停滞気味。読みたい本は鼠算式に増えているため、気持ちが焦る。この三連休は少し読書に時間を取りたいな。

平日、眠い目をこすりながら読んでいたのは「白の闇(ジョゼ・サラマーゴ著/雨沢泰訳)」。サラマーゴは1998年にノーベル文学賞を受賞したポルトガルの作家です。

ある日突然、失明する。そしてその失明が伝染するとしたら社会はどうなるのだろう。失明者ばかりが隔離された病棟は、人間社会が保ってきた秩序を簡単に失う。社会は「見える人」によって築かれ、営まれているからだ。そして、この「失明」という概念は比喩に過ぎない。「見えない」人間が易々と秩序を、理性を失う様を、私たちは身近でも目にしていることをこの本を読んでいて思い起こす。

実に面白い作品でした。訳に時々「むむう~」という部分はあれど(原文が大変に長いのだそうだ)、人間の本質を深く掘り下げる名著です(アマゾンのマーケットプレイスの値段は足許見てると思うぞ)。

|

« ムーン・パレスとティンブクトゥ | Main | リビアの小さな赤い実 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« ムーン・パレスとティンブクトゥ | Main | リビアの小さな赤い実 »