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28.01.2009

読書三昧

図書館通いに拍車がかかり、仕事もマッハで仕上げてせっせと本を読む日々。気づくと、前回アップした「灰色の輝ける贈り物」の後に8冊も読んでいて、仕事以外はいかに読書しかしてないかを思い知るのでした。

最近は、読書が忙しいので休肝日もさほど苦になりません。酔っ払ってないと読書が進むから。「飲むか、読むか。究極の選択だ」などと言っていた頃が懐かしい。私も大人になったではありませんか。

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「テンペスト 上 (池上永一)」

「テンペスト 下 (池上永一)」

本屋大賞にノミネートされたそうな。琉球歴史エンタメ・ファンタジー。主人公が二役を演じ、物語はジェットコースターのように展開して息もつかせない。しかし私個人としては、主人公に感情移入できなかったうえ、テンポの速い(ドタバタともいう)ストーリー展開にどんどん腰が引けてきたのですが、幕末の琉球と薩摩との駆け引きを垣間見れたのは収穫でした。

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「殺人鬼フジコの衝動(真梨幸子)」

怖い本が読みたくて、文字通り怖いもの見たさに選んでしまった。だけど怖い話ではなく、嫌な話だった。あくまでも私の嗜好の問題なのですが。冒頭のいじめと暴力の描写でへとへと、覚えのある小学生女子のヒエラルキーにぐったり。殺人鬼となってしまったフジコより、殺人鬼になるまでの経緯の方が重要で、描写も生々しい。ふう。真梨幸子は一部で結構な人気を博しているようだけど、こんなふうに疲弊させてしまうのが、真梨幸子の力なのか。

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「婚礼、葬礼、その他(津村記久子)」

「ポトスライムの舟」で第140回(2008年後期)芥川賞受賞。この「婚礼、葬礼、その他」も139回、「カソウスキの行方」は138回芥川賞にノミネートされている。収録された2作品のいずれの登場人物も、体温が低そうなところが肌に合う。コミカルな表題作はとても楽しく読んだけれど、「冷たい十字路」の方が好みかもしれない。関係ないけど津村記久子と町田康って同じ高校なんですね。

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「山魔の如き嗤うもの(三津田信三)」

山村、子守唄、連続殺人とくれば、そう、横溝正史テイストです。ナツカシー。登場人物が多くて人間関係を覚えるのに時間を要しましたが(←バカ?)、それさえクリアしたら楽しめます。その登場人物の多さもまた、キモなわけです。

上記の本の後に、早くも今年の一冊と呼ぶべき作品に出会ってしまいました。次回はその本について書くつもりです。

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21.01.2009

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昨日は久しぶりに食事の時にサッカーの試合を見た。我が家からほど近い陸上競技場でアジアカップの試合が行われたのだ。

Photo近所の陸上競技場をテレビの画面で観ると、なんだか不思議な感じだ。いつも目にしている設備とは思えない。3万3千人のキャパシティに3万人が足を運んだのだそうだ。青く染まった観客席にちょっとホッとする(写真出典:熊本日日新聞)。

国歌斉唱は水前寺清子さん。名前が呼ばれるとどよめきが起きる。彼女の低い歌声のバックに観客から湧き起こる君が代。ちょっと感動。そして試合内容よりも何よりも、地元出身の巻選手の登場に胸を熱くした。観客席は巻選手の応援に溢れ、後半でようやく名前が呼ばれた時には地鳴りのような声援が響き渡った。直接得点にこそ結びつかなかったけれど、応援を背に闘志をむきだしにした彼の姿はとても素敵だった。

地元ではじめて行われた国際戦。そこに初めて登場した地元出身の選手。地元の応援は熱かった。巻選手ばかり画面に映りすぎていて、なんだか申し訳ない気分になったけどね(笑)。巻選手にとって、昨日の試合は「ホームの中のホーム」だったんだろうな。

誰かが誰かを応援する。それだけでちょっと目頭が熱くなる。涙腺ゆるみすぎだ。

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「灰色の輝ける贈り物 (アステリア・マクラウド)」

マクラウドの短編集。厳しくも美しい自然の中で暮らす人々に、若かりし両親、年老いてゆく両親、幼い自分自身、今の自分自身などの姿を重ね合わせて読む。家族の絆や葛藤というテーマは、時間や場所を超えて人間に存在し続けるのだと改めて感じる。

残念ながら訳文はいまひとつ。何を言わんとしているのかが、すんなり頭に入ってこないのだ。何度も思考が中断し、読み直す羽目に。マクラウドは素晴らしい作家だけに残念だなあ。だけど決して評判は悪くないのだ。同業者ゆえに私の目が厳しすぎるのかもしれません。

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17.01.2009

二郎系、ふたたび

Img_2590 もはや私はジロリアン? 先週行ったばかりの二郎系ラーメン屋「太一商店」に今日も足を運んできました。リクエストにお応えして、今日は写真を撮影しましたよ。

お店はこんな感じ。今風な店構えです。開店から10分も経たないうちに満席となり、店内では津軽三味線風の景気のいい音楽ががんがん流れる。

食券を購入し、背脂、ニンニク、野菜、たれの量をそれぞれ「少」「普通」「多」から選択する。今日は背脂を「普通にしてみました。やってきたラーメンはこんな感じです。

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手打ちの太麺は食べ応えたっぷり。今日は二日酔いじゃなかったお陰か、それとも慣れたのか、先週ほど大変な思いをせずいただきました。

お値段は600円。リーズナブルですね。立て続けに2回足を運んですっかり満足しました。来週は行かなくてもいいぞ(ほんとか?)。

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「光(三浦しをん)」

ランナーな方には「風が強く吹いている」でお馴染みの三浦しをん。「風が…」も、他の作品も語り口が軽く、私の中では「若いラノベ系」に位置づけられていた。エッセイは爆笑系だし。でも、なんか巧いんだよな~。そう思っていたら、おお化けしました。いつものラノベ系の味わいを求めて読んだら、驚嘆するかも。これまでの作品とは一線を画した作品。

三浦しをんは暗黒な話を書きたかったという。そして生まれた物語がこの「光」。理不尽で圧倒的な暴力を受けたら、人はどうなるのか。どうするのか。暴力は暴力でしか返すことはできないのか。そして人は誰も、押し寄せる死という波から逃れることはできないのだ。どんな形の波であれ。

この物語の題名はなぜ「光」なんだろう。末尾の一行に島が「白い光」に包まれた、とある。しかし、奥付の英語の表題には「The dark light」と記載されていた。ふむ。

三浦しをん、今後が楽しみです。

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14.01.2009

二郎系

三連休は、お正月の風邪で反故になっていた里帰り(というか墓参り)に出かけたほかは、飲んでいたか、読んでいました。

いやいや、ちょっとは外出もしたのでした。近所に「二郎系」のラーメン屋ができたというので、ドキドキしながら足を運んでみた。開店5分にして既に満席。モヤシたっぷり、背脂どっぷり、ニンニクがっつり、豚肉とろとろの手打ち太麺。食べながら後半は「ごめんなさい、もう勘弁してください(涙)」という心境だったのだけれど、驚くことにしばらく時間が立つとまた行ってみようかなという気になっている。ラーメンの究極、ジャンクフードの究極を目指したような味、おそらく化学調味料もかなり入っているんだろうけど、どうしてこのくどさに惹かれてしまうんだろう。あっ、写真撮ればよかったな。

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連休中に読んだ本

「このミス」が12月に発売されて一気に予約を入れたところ、図書館の年末年始休暇が明けてどっさりと順番が回ってきました。

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「ゴールデンスランバー(伊坂幸太郎)」

2009年このミスのぶっちぎり1位。ぶっち切りなはずだ。伊坂幸太郎って「重力ピエロ」「鴨と家鴨」「陽気なギャング」あたりの軽いタッチの本しか読んでいなかったのを思いっきり反省(あ~「砂漠」ももう2年くらい積んでるよ)。もう息もつけないほどに楽しんだ。そして泣いた。スピード感、読者をどんどん裏切る展開、物語のあちこちに散りばめられた伏線、そして胸を熱くする結末。読みながら、ずっと主人公を応援している自分に気づく。手に汗を握りながら。読書の醍醐味を堪能した一冊。

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「黒百合(多島斗志之)」

青春物語と思いきや、最後になって騙し絵のように違うストーリーが浮かび上がる。こういうタイプの騙しミステリをこっそり「葉桜本」と呼んでいます。ネットでは結構評判がよく、文学としてもミステリとしても素晴らしい!と絶賛されている本。このミスでも7位。私個人の印象では、文学としても、葉桜本としても、もう一歩かな、という感じ。もっと「うっわー騙された」という感じが欲しかった。前評判が高かったので、期待が大きすぎたのかも。

ランニングのネタがなくなると、つい本のはなしでお茶を濁してしまうのですが、ランニングの話だといつまでも話し続けられるのに、本の話題だとだんだんガッツが薄れてくるのは何故なんだろうな。

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09.01.2009

今年の休肝日目標

お正月の飲酒三昧も終わり、仕事も始まり、こっそりと休肝日も開始した。そろそろ今年の休肝日目標を掲げたいところなんだけれど、夏の暑さにまたもめげそうな予感がして(気が早すぎる)、何日に設定すべきかと悶々としていた。

月に10日、7月と8月は暑いから正味10ヵ月として年間100日…。これじゃ去年と同じだ。去年といえば、120日という目標を下方修正して100日にしたのだった。

そ、それじゃあ、今年は去年の雪辱を晴らすためにも120日ということで。だ、大丈夫かな(汗)。夏の酷暑に備えて(←弱気。いやでも本当に暑いんだってば)今のうちに貯金に励まなくちゃ。ちなみに今週は3日敢行しました。このペースで今年も頑張ります。

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連絡の行き違いで原稿が届かず、ぽっかりと時間が空いた。原稿が届く時間が遅くなれば、それだけ納期がきつくなるのはわかっているけど、手ぶらの時間は嬉しい。ということで手持ちの本をせっせと読む。

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「孕むことば(鴻巣友季子)」

一日中パソコンの前に座って、誰ともしゃべらず、仕事をする日々を重ねているうちに、世間とちょっと乖離してきたような気がする。たぶん気のせいじゃない。それはそれでいいのだけれど、同じ仕事をしている人もそうなのか、私は同業者のカテゴリーからも乖離しているのか、ひょっとすると私は知らず知らずひとり遠いところに行ってしまってはいないか、時々知りたくなる。何せ、現実的な人づきあいがほとんど発生しない生活なので、確認のしようがないのだ。そういうわけで同業者の鴻巣さんの本を手に取った。

「嵐が丘」の新訳など昨今の活躍がめざましい鴻巣さんは、最近子どもを産んだのだそうだ。育児中心の本だったら私の現実的興味範疇外かもしれない、と思いつつ紐解いたら、子を孕み、その子がことばを孕むこと、生きることや暮らすこと、そして仕事に関わる話が時折書籍の話題にからめて語られていた。琴線に響くことばあり、膝を打つ解釈あり、興味深い書籍の話題あり、で面白く読めて少し安心した。大丈夫、まだ私は同業者からはそんなに乖離してないようだ。

他にも「雲さわぐ(藤井素介)」(画像なし) も読了。これは勧められて読んだ郷土の歴史モノ。

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08.01.2009

風邪治る

年明けの鯨飲とともに引いた風邪はその後悪化の一途を辿り、お正月休みはずっとゴロゴロと過ごしてしまいました。そうでなくてもゴロゴロしてたような気がするけどね。どこにもでかけず食べて寝て読む休暇は至福だったなあ。そしてようやく体調も戻ったかなと思ったと同時に仕事も入り、いつもの生活に戻りました。さーて、頑張りますか。

年末年始に読んだ本(12月28日~1月7日)。

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「ティファニーで朝食を(トルーマン・カポーティ/村上春樹訳)」

クリスマス気分も抜けない頃、カポーティの「クリスマスの思い出」という短編を読みたくなり探したところ、積読本の中に収録されていることが判明。あー、村上春樹の新訳本に入ってたのか! かつて村上の翻訳モノはどれを読んでも村上臭がすることが(好むと好まざるとに関わらず)気になっていたのだけれど、この本はそんな感じはなく、カポーティの良い味がダイレクトに伝わった。20年前に読んだ「ティファニーで朝食を」は以前よりも心に沁みた。読みたいと思っていた「クリスマスの思い出」はもちろん「花盛りの家」もよかった。「クリスマスの思い出」は「草の竪琴」と情景が被る。

Photo_2 「宿屋めぐり(町田康)」

去年評判の本。ううむ、文学とはかくも難しくなったのか。「何だこれは」「ふざけてるのか」「読めばわかるのか」「読んだるわ」と毒づきながら読む。読む間じゅう、町田康から挑発を受けている感じ。だから途中で止められない。長い長い物語はすこーんと終わる。そして主(あるじ)は主(しゅ)であること、主人公鋤名仙名の宿屋めぐりは永遠に続くこと、そして鋤名仙名は私自身であることに気づくのだった。町田康、嫌いな人はめちゃめちゃ嫌いだろうなあ。でもパワーのある作家。

Photo_4  「どこから行っても遠い町(川上弘美)」

今年最初の本がこの本でよかった。川上弘美の新作はじんわりと心を打つ。ある町に住む人々、そしてその結びつきが丁寧に描写されている。登場人物たちは、それぞれの物語の中で出会ったりすれ違ったり深くかかわったりする。そして最後の物語「ゆるく巻くかたつむりの殻」で、死んだ人が、人の記憶の中で生きていけることを知る。読後、胸がじんと熱くなる。

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「吉原手引草(松井今朝子)」

時代物はあまり馴染みがなかったのだけど、これはとても楽しめた。吉原随一の花魁葛城の失踪について、関わる人々から嘘が、真実が語られる。読み進めるうちに吉原のしくみや文化、人の役割などもわかってくる。語られる話から、葛城を取巻く人々のつながり、そして失踪事件の真相が明らかになる。江戸は吉原に生きる人々の様子が絵巻もののように映し出される。松井今朝子の他の本も読んでみたい。

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「ラジ&ピース(絲山 秋子)」

普通によかった。絲山秋子の不機嫌さは私のツボにはまっている。初めて絲山秋子に出会ったときの新鮮な面白さは少し薄れたけれど、不機嫌な主人公の不器用さに、自分の姿を垣間見る。

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「孤宿の人 (上・下) 宮部みゆき」

「吉原手引草」でちょっと時代物もいいなという気分になり、積読本の中から引っ張り出す。うわーこれ4年以上積んでいた。反省しつつ紐解くと、面白くて面白くてさらに積んでいたことを大反省。一気読みし、結末にほろっと涙する。

年末に図書館に予約した本が今週末一気にどっさり回ってくる気配。ううう、嬉しいけど大変だ。

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05.01.2009

遅ればせながら

あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

2009年、年頭の誓いは「二度と飲み過ぎない」でした。反省反省。

そういうわけで、元旦に飲み過ぎて撃沈したせいか二日に風邪を引き、三日四日と日を追うごとに悪化。今日は休肝日にします(えっ、風邪引いても昨日まで飲んでたわけね)。年頭から教訓深いなあ(←バカ)。

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