« Ocak 2009 | Main | Mart 2009 »

27.02.2009

2月

2月は「逃げる」。早いなあ、明日で2月も終わり。週末は妹が滞在し、あれこれ遊ぶ予定なので、一足先に2月をまとめてみます。

2月も相変わらず読書の日々でした。仕事は大量のものが片付き、確定申告を済ませたのでほっと一息。でも翻訳者にとって最も忙しい3月が目前に迫ってきた。ゆっくりできるのはこの週末くらいかな。

今月読んだ本は15冊。読みたい本、積読本が増えまくっているので本当はもう少し読み進めたいんだけど、今のペースが精一杯です。心に迷いがあると集中力が落ちてしまって、読書が進まないということに気づきました。

22/24 0203 「ラットマン」道尾修介
23/25 0207 「千の輝く太陽」カレード・ホッセイニ(土屋政雄)
24/26 0208 「たまさか人形堂物語」津原泰水
25/27 0208 「ベンジャミン・バトン 数奇な運命」スコット・フィッツジェラルド
26/28 0208 「書店はタイムマシーン」桜庭一樹
27/29 0209 「春琴抄」谷崎潤一郎
28/30 0210 「倒立する塔の殺人」皆川博子
29/31 0211 「少女」湊かなえ
30/32 0215 「イン・ザ・ペニー・アーケード」スティーブン・ミルハウザー(柴田元幸)
31/33 0215 「鬼の跫音」道尾秀介
32/34 2/17 「儚い羊たちの祝宴」米澤穂信
33/35 0220 「麗しのオルタンス」ジャック・ルーボー
34/36 0222 「幻影の書」ポール・オースター(柴田元幸)
35/37 0225 「利休にたずねよ」山本兼一
36/38 0227 「森に眠る魚」角田光代 (←本日読了予定)

今月良かったのは「千の輝く太陽 (カレード・ホッセイニ/土屋政雄訳)」「春琴抄 (谷崎潤一郎)」 「幻影の書」あたりかな。

Photo 「千の輝く太陽」は戦禍に巻き込まれるアフガニスタンで抑圧され、暴力をふるわれ、夢を愚弄される女性たちの物語。久しぶりに本を読んで号泣しました。土屋訳も素晴らしかった。原作はアメリカで爆発的に売れたのだとか。でもアラブな私としては、おさまりの悪さを感じてしまった。この本によってイスラム許すまじ!という風潮があおられ、アメリカによるイスラム攻撃に錦の御旗を渡すようなことになりはしないかと危惧している。人権問題はイスラムに限った話じゃないのだ。

Photo_2 「春琴抄」はいわずもがな谷崎潤一郎の名作。読みたくなって蔵書を探してみたのだけどどうにも見つからないので、久しぶりに赤い表紙を購入してみた。うう、美しくも狂おしい愛の世界。300円で大満足。素晴らしいお買い物でした。

映画で話題の「ベンジャミン・バトン 数奇な運命」は、収録作品も多くコストパフォーマンスのいい文庫で読んだのだけれど、表題作以外は訳にぞんざいなところが散見されてがっくり。挿絵も素敵な絵本仕立てのこちらの本を買えばよかったな。

それでもおおむね今月も良い読書でした。

休肝日は12日でした(今日から連続宴会突入なので、これで打ち止めです)。休肝日も私にとってはこれが精一杯だな~。3月は日数も多いし、夏に備えてもう少し貯金を増やしたいところです。

| | Comments (2)

25.02.2009

重曹おそるべし

本に耽溺する暮らしを送っていると一週間なんてあっと言う間に過ぎてしまう。どんどん読んでいるけど、読めば読むほどに読みたい本が増えるという読書人のジレンマ。京丸家は本で溢れんばかりです。普段文句を言わないオットも、最近「買うなら文庫本にしといたら」とつぶやくようになりました(反省)。

で、表題の重曹です。今回は驚いたのでここに報告します。以前からエコな掃除グッズとして重曹が良い!という話を耳にしていて、興味津々に買ったもののあまり使いこなせずに5年くらい台所のシンクの下で眠らせてました。ところが!これが大変な優れものだったことに本日ようやく気づきました(遅いって)。ちょっと興奮気味。

我が家のバスルームはタイル張り。床は滑り止めのつもりか、表面がでこぼこしています。そのでこぼこに、拭き取れなかった水分がじわじわと蓄積して黒ずみとなり、15年も経つうちに薄汚れてきました。あれこれケミカルを使っても取れないし、毎朝水分を拭きあげても効果なし。このまま我が家のバスルームは黒ずんだままかあ、と目にするたびにどんよりしていたのです。

そして昨日。いつものように仕事の合間にネットをふらふらしていたところ、お風呂の黒ずみに重曹沸騰水が効くという記事を発見。沸騰したお湯に10%の重曹を溶かしただけ、という簡単なシロモノです。本当に効くのかな。以前「水垢にはクエン酸」という記事を信用して試してみたものの、全く効果がなかったという経験もあるしなあ。とりあえずモノは試しに半信半疑で作ってみて、寝る前にスプレーしてみました。

そして今朝、うわああああ、黒ずんで貼り付いていた水垢が溶けてる。ちょっとこすっただけですっきり。スプレーしてない部分との差が歴然です。ビニール目地の黒ずみも真っ白ぴかぴか。あああ、重曹すまなかった。これまで君の力を疑っていたよ。今日からお風呂あがりのスプレーを習慣づけるとします。

バスルームで驚愕した私は、台所用にも同じ重曹沸騰水を作成し、ガスレンジにスプレーしてみました。あらら、こちらもピカピカです。重曹を使うエコ掃除がブームなわけがようやく判りました。黒ずみに悩んでいる皆さん、重曹沸騰水おすすめですよ~。

***

Photo_2

「幻影の書(ポール・オースター/柴田元幸訳)」

そういう訳で相変わらず読書漬けの毎日です。読む本が多いと、選ぶ本にハズレが少なくなります。自分の好みが明確になるのと、学習するからなのかな。ここのところ、良い本に出会うことが多くなりましたが、2月の読書の中で特に素晴らしかったのがこのポール・オースターの新しい本。

これは再生の物語。入れ子構造となった物語の中で大学教授ジンターが、ジンターが追う俳優ヘクターが、そしてヘクターが撮影した映画の主人公らがそれぞれ絶望の淵から死の淵から再生する。複数の物語が絡み合い大きなうねりとなって主人公ジンターの真の「再生」につながるラストは胸が熱くなり、私自身の生も肯定された思いをしました。まさに心震える読書体験となりました。はぁぁぁ、これだから読書はやめられません。

まだまだ読んでないオースター作品がいっぱいあるという幸せをかみしめてます。柴田訳も素晴らしかった(そして、またオースターの本を買うわけです。いちおう文庫にしておきました・笑)。

| | Comments (3)

18.02.2009

かの地で

ここのところスーパー読書モードに突入していて、時間を捻出しては本を読むという日が続いています。ここの更新もすっかり途絶えてしまっていました。前回紹介した本が「仮想儀礼」…ということは、その後に読んだ本が既に13冊。さて書評どうしよう。

そんなこんなで、本ばかり読んでいて世間にも疎い生活を送っていましたが、先日イスラエルで作家村上春樹がエルサレム賞を受賞したというニュースはたまたま目にしました。そして、複雑な心境となりました。(以下、少し政治的な話も書くつもりです。お好きではない方はスルーしてください)

私の場合、中東問題に関してはどう転んでもアラブの側。しかしアラブに偏った考えを出来る限り差っぴいても、「社会における個人の自由」を讃えたという賞を今のイスラエルで村上春樹が受賞したということに違和感を感じたのです。その後、ネットであれこれ調べてみたところ、受賞を辞退しろと村上に迫ったり、受賞することを決めた村上はひどいという内容のチェーンメールを送っていたNGOなどもあったのだとか(受賞するかどうかは本人が決めることだから、たとえ同じような違和感を覚えたとしても、そういう行動には賛成できないけどね)。

そして、村上は受賞しました。彼は受賞を辞退するという無関与ではなく、受賞のその席で自らの意見を述べたのです。

http://www.youtube.com/watch?v=4c7BmEJ9ais (受賞スピーチを抜粋したニュース、字幕あり。音が出ます)

http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/26ca7359e6d2d15ba74bcdf9989bee56 (スピーチ原文)

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0902/17/news061.html (関連記事)

村上のデビュー作に出会ったのは10代の頃。以降、ずっと彼の作品を読みつないできました。私は間違っていなかった。

辞退する方が簡単だったはず。敢えて困難な道を選び、かの地でその思いを述べた村上に心うたれました。

| | Comments (12)

06.02.2009

平日無給休暇

日々のノルマを少しずつ増やして、どうにか一日休みを作った。自由業だからできるささやかな贅沢だけれど、無給休暇です。普通だと、こうやって作った時間に次の仕事を入れるんだけど、今日はあれこれやりたいことをやるつもり。

まず台所を磨きあげる。読みかけの本を読了して、図書館に返却し、届いている本を引き取る。苗もの屋に寄って、春の苗ものをどっさり入手する。その後は本屋でさらに本を買う。そして、待ち遠しかった週末宴会のための食材とワインを調達。今夜は取り溜めた録画を見ながら食事をして、撃沈するまで本を読むのだ。

書いてみただけで、うっとり。さ、台所を磨こう。

***

と、書いておきながら、読了本の紹介が溜まっていたことに気づいた。そうそう、この本のことを書いておかなければ。

Photo Photo_2

「仮想儀礼〈上〉(篠田節子)」

「仮想儀礼〈下〉(篠田節子)」

特定の信仰のない人間にとって宗教、そして信仰は難解だ。宗教を信じるには、目の前にそびえ立つ壁を越えないといけないような気さえする。人がどのように信仰するに至り、その信仰を深めるのか、それは信じるもののない人間にとって解明されていない謎なのだ。だからこそ、宗教は私の興味を惹く。

金に困った二人が、宗教という名のビジネスを立ち上げる。大きくなる組織、救いを求める人々、そして金にむらがる人々。上下900ページにも及ぶ長編を、息つくことなく一気に読んだ。読み終えて放心した。人間にとって宗教とは、信仰とは一体何なのだろう。宗教は人の想像力から生まれるものなのか。そして、人間に何をもたらすのか。それは果たして幸福なのか。壮絶な物語を紐解きながら、まだ答えの得られそうにもない問いがずっと私の心を捉えていた。

またしても「今年の本」に選ぶべき作品。読書生活、とても充実しています。

| | Comments (6)

03.02.2009

緑の魔女

鼻が利く。有能な刑事という訳ではなく(すみません)。慢性副鼻腔炎だというのに、匂いに過敏なのだ。自分の嫌いな匂いをすかさずキャッチしては、気分が悪くなる。

悪いことばかりじゃない。数年前、嫌な匂いで目を覚ましたところ、1階のストーブの火が完全に消えていなくて、リビングには恐ろしい匂いが充満していたということがあった。我が家は木造安普請なので2階の寝室まで一酸化炭素が流入したのだけれど、過敏な鼻センサーが気づいたのだった。死ぬかと思った。普通だったら眠ったままお陀仏だ。鼻が利くお陰で命拾いした。

だけど、ほとんどの場合は鼻が利くことが災いしている。ご近所の暖機運転で流れ込む排気ガスの匂い。乗り物の中で漂う柔軟剤の香り。煙草の残り香。苦手な匂いを嗅いではよれよれになる毎日だ。家の中からは、できれば嫌いな匂いを排除して快適に過ごしたいと切望している。

しかーし、どうも気になる。何がって、食洗器用粉末洗剤のフローラルな香りだ。スペースの関係上、調味料と同じ場所に保管しているのだけれど、調味料を取り出そうと扉を開けた途端に匂ってくる。食べ物と同時に匂うには強すぎる。あまりにも人工的だし。市販の洗剤は片っ端から試してみた。でも、どれもこれもフローラルだ。シンク脇の小さな扉を開けるたびに軽く絶望する。

Photoこんな鼻に少なからずうんざりしている私が、行脚に行脚を重ねてようやく巡り会ったのがこの「緑の魔女」。香りは弱いミント。やったーフローラルから解放される!扉を開けてもあの嫌な匂いが立ち上ることがなくて、イイカンジだ。有難いことに、洗った後のもわっとした嫌な匂いもなくなった。さらに言えば、排水溝がピカピカになるのだとか。

食洗器の排水溝を覗く機会はないので、その効果のほどを知ることはなかったのだけど、手持ちの食器用(手で洗う方ね)洗剤が切れた時に、こちらに買い替えてみた。すると、おおお排水のバスケットがぬるぬるしなくなった。これまで石鹸タイプのものを使っていたので、手肌が荒れるかも、と心配していたけど、それも大丈夫みたい。また、普通の洗剤を使っていた人にとっては泡立ちが悪く感じられることもあるそうだが、そういう場合は普通の洗剤を混ぜて使うといいらしい。

排水溝が綺麗になる、というのはどうやらバイオの力で排水の水質がよくなるからなのだそうだ。環境に良いうえに、匂いも臭くなく、おまけに家事が楽になるのなら申し分ない。かくして、匂い対策で選んだ緑の魔女は、排水溝も綺麗にしてくれる優れものでありました。 鼻が利くのも悪いことばかりじゃないのだな。

***

Photo_2

「猫を抱いて象と泳ぐ(小川洋子)」

早くも今年の一冊に選ぶべき作品に出会ってしまったようだ。待ち望んでいた小川洋子の新作は、やはり静かな愛に包まれた素晴らしい作品だった。

チェスの駒を置く音だけが響くこの物語の世界では、駒は言葉よりも饒舌で雄弁に語る。リトル・アリョーヒンが異形の唇を持って生まれてきたのは、チェスという語る手段を持っていたから。登場人物は皆印象深く、その静謐な世界の中をずっと漂っていたいと感じる一冊だった。

図書館の新刊到着案内でたまたま目にしてすぐに予約を入れて読んだのだけれど、これは買うべき本だったなあ。

| | Comments (8)

02.02.2009

1月

ついこの前、お正月早々に風邪引いたーとぼやいたはずだったのに、もう2月。こんなスピードで時間が経っていくのだから、あっと言う間に年を取るのも納得がいく。

1月は本を読み、仕事に励んだ。読んだ本は18作品、21冊。けっこう読んだ。

1    「どこから行っても遠い町」川上弘美
2    「吉原手引草」松井今朝子
3    「ラジ&ピース」糸山秋子
4    「孤宿の人(上)」宮部みゆき
4/5  「孤宿の人(下)」宮部みゆき
5/6  「雲さわぐ」藤井素介
6/7   「孕むことば」鴻巣友季子
7/8    「ゴールデン・スランバー」伊坂幸太郎
8/9    「黒百合」多島斗志之
9/10  「光」三浦しをん
10/11 「テンペスト上」池上永一
11/12 「灰色の輝ける贈り物」アステリア・マクラウド(中野恵津子)
11/13 「テンペスト下」池上永一
12/14 「殺人鬼フジコの衝動」真梨幸子
13/15 「婚礼、葬礼、その他」津村記久子
14/16 「山魔の如き哂うもの」三津田信三
15/17 「猫を抱いて象と泳ぐ」小川洋子
16/18 「ジョーカー・ゲーム」柳広司
17/19 「草祭」恒川光太郎
18/20 「仮想儀礼(上)」篠田節子
18/21 「仮想儀礼(下)」篠田節子

読書ノートに5点満点をつけた作品は「どこから行っても遠い町」「吉原手引草」「孤宿の人」「ゴールデン・スランバー」「猫を抱いて象と泳ぐ」「草祭」「仮想儀礼」の6作品。素晴らしい作品にたくさん出会いました。感想を書いてない本がたまってきたなあ。

休肝日は11日。かろうじてセーフ。夏の暑さを鑑みると、今のうち貯金しておかなきゃいけないところなんだけど、今のところ平日3日というペースがちょうどいい感じです。

| | Comments (4)

« Ocak 2009 | Main | Mart 2009 »