6月3日(25日目)ディディム
遅めの朝食を済ませて午前中はディディムの遺跡へ。このディディムには、何度かの大きな地震を経てなお遺されたアポロン神殿の遺跡がある。バス停でバスを待っていると「どこ行くんだ?」と声をかけられ「アポロン神殿だ」というと「乗ってけ」と車に乗せられる(トルコでは今でもこういうことがある)。あれこれ話していると、留学時に仲良かった同級生の夫と同じギョイニュック村出身で知り合いだという。うーむ、世間は狭い。無事、遺跡まで送っていただいて別れる。
遺跡はバス通りに面していて、バスの車窓からも神殿がよく見える。中に入るとまずメドゥーサ像に驚く。何といってもここのメドゥーサは「あ、うん」だ。仁王さんと同じではないか。「あ、うん」も世界共通なのか。それにしてもメドゥーサは怖い。
そしてひときわ目を引くのは高さ20m、直径2mに及ぶ石柱。空に突き刺さりそうに高い。左側の写真で夫と石柱の規模を比較してみてください。地震が起きる前はこうした石柱がいくつも空に向かって聳え立っていたという。石はほとんどが大理石、ここまで運んでくるのにどれだけの労力を必要としたのか、想像もつかない。
うーん遺跡はもう飽きたなんて言っておきながら、実際に遺跡を目にすると興奮する。そしてとてもフォトジェニックだ。写真を何枚撮っても足りないぞ。
アポロン神殿を出て入り口の古い地図を見ていたら「アルテミス神殿」も隣接していたように書かれている。地元の人に場所を尋ねて「アルテミス神殿」にも足を運ぶ。ここは管理されてないし入場料も必要ないので、観光客はひとりもいなかったのだけれど、確かに大きな道の周りに建物の跡がある。かっちりとした形がない分、想像力に訴えるものが大きい。この大きな遺跡に私たちだけ、というのも贅沢だ。
すっかり堪能した後はまたまた気楽な海水浴。昨夜パケットを買った店でアダナケバブとポテト、ビールを買い込みビーチへ。今日はとうとう貸しビーチベッドの代わりにゴザを買った。ビーチベッドは4 TL、ゴザは2.9 TL、今日だけで既に元は取った。そして風の強い海岸で(今日の風は特別らしい)、5時半までごろごろとトドのように転がり、本を読み、地元の人と歓談してとろりとしたリゾートの午後は過ぎていく(でも夜9時頃まで明るい)。
夜は昨日の「サライ・レストラン」へ。トルコへは何度も足を運び、20都市以上を訪れたけれど、この店がひょっとすると私たちにとってトルコで一番のレストランかもしれない。あああ、全メニュー制覇したい。再訪するには遠いなあ。
今日はキレミット・ピリチ(グリルチキンのオーブン焼き/トマトソースで溶けるチーズかけ)とアダナ・ケバブ(辛いひき肉のシシケバブ。はっ、昼と同じメニューだ)。またもどさどさと皿が並ぶ。今日のサラタにはざくろのソースをかけてくれた。これがほのかに甘く美味しかった。
帰りにこのサライ・レストランを教えてくれた食料品屋でジュースを買う。笑顔でお礼を申し上げていたところ、こっそりボられるところだった。丁重に返品して事なきを得る。まったく気を許せん。ホテルではテレビがどうにか映るようになり、ようやくトルコ音楽を視聴できるようになって夜はさらに楽しくなる。だけど明日は移動。この季節には珍しく天気が悪くなるらしい。
<旅のお小遣い帳>
遺跡入場料:3×2
バス:1.25×2
ゴザ:2.9×2
昼食+ビール:7+7
パラソル:4
夕食:24
ジュース(2本):1.5
ビール:2.4
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