10.03.2007

大丈夫?

確定申告書を提出して、近くのファミレスで昼食を取ったときの話です。隣のテーブルに若い男性と、母より少し年上くらいの女性が向かい合って座っています。二人の間には数枚の用紙。あまり間隔をおかずにテーブルが配置されているので、否応なく二人の会話が耳に入ります。

どうやら先物取引の契約をしているみたい。何故こんなところで? ええっ、100万円振り込むって言ってる。利息12%? そんなの普通ないよなあ。気をつけて、という言葉が喉元まで出かかるけれど、余計なお世話かも、営業妨害と言われるかもと思うと口には出せない。私自身の心臓がドキドキしてきた。ああ、どうしよう。その女性がもし母なら私は絶対にやめさせると思う。食事をしつつも何だか喉を通らない。口に出さなくてもどうにか伝わらないかと、視線を送る。でも通じない…。いやひょっとすると本当に良い投資の話なのかも(聞いたことないけど)。やけに軽々しい口調の男性が不安を掻き立てる。

食事の味もわからないまま、その見知らぬ女性を心配しているうちに、彼女は印鑑を取り出し、男性に渡した。男性が印鑑を押し、さらに別の商品を説明し始めたところで私は箸を置き席を立ちました。その女性は騙されているのかもしれない、と思いながらも何もできなかった自分が情けなかった。ただひとつ、銀行の口座番号が不明らしく帰宅後に改めて電話するという彼女が誰かに相談することを願うばかりです。

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05.02.2007

川を歩く

節分に恵方巻きにかぶりつく、という風習がここ数年で一挙に広まったのは食品業界の陰謀でしょうか。少なくともここではそういう風習はなかったし、関西の風習と言われていますが大阪人のオットも知らなかったと言います。天邪鬼の私たち、節分の夜は外食することにしました。

この町には大きな川が流れています。我が家はその川の袂、ランニングでは川を眺めながらを上流を目指します。今日は川沿いの道を下流目指して歩きながら、市街地を目指してみようということになりました。

我が家の近所では川はまだまだのどかです。Img_1159

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蝋梅が良い香りを漂わせています。空が青い。

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ビルが見えはじめました。

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そろそろ夕焼け。川面に陽射しが反射するさまが、声を失うほどに美しい。どうどうと言う川の音が聞こえてきそうです。

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街中にほど近い場所を流れる川ですが、一般道を反れて川辺を歩くと、川の印象も、そして町 の印象も一変します。

そして町はいつも通り賑わいの中にありました。ディスプレイはすっかりバレンタイン。川の強く静かなたたずまいと町の喧騒とが隣り合わせにあることが何だか嘘のようです。所要時間2時間あまり、約8kmの旅、川で出会った人たちは何故か温かかった。自然と挨拶を交わし、互いに笑みがこぼれます。川がそうさせるのでしょうか。

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07.12.2006

アサちゃん

アサちゃんは特別な男友達だった。その昔、私達は同じ会社に同期で入社した。同じ部に配属された同期の男の子達はみんな優しくて良い人ばかりだったのだけれど、全然つまらなかった。そんな中でアサちゃんは唯一、話していて面白いと思える「友達」だった。残念ながら恋愛感情は発生しなかったのだけれど、アサちゃんも私のことは友達だと思っていてくれていたらしく、出張で久しぶりに会うような時には延々と話をしながら二人でご飯を食べたものだった。

アサちゃんは入社から数年後に会社を辞めた。新しい会社を立ち上げるのだ、と意気揚々と語ってくれた。遠くから応援するね、とやっぱり出張の時にご飯を食べながら話したのが最後だった。次に聞こえてきたのは、会社の経営がうまく行ってないらしいという噂だった。どんどん噂は大きくなり、とうとうつぶれたらしい、莫大な借金を抱えたそうだ、行方不明になったと本当かどうかわからない尾ひれがつきエスカレートして、その後アサちゃんの行方を知る人はいなくなった。アサちゃんの実家に所在を聞きに行った人がいたそうだが、結局判らずじまいだったという。

それから数年経って私は同期入社のオットと出会い、結婚した。オットは私とは違う部署だったのだけれど、ひょっとすると知り合いかもしれないと思ってアサちゃんのことを聞いてみた。すると、実は蓋を開けてみるとオットにとってもアサちゃんは特別な友達だったことがわかった。それから私たちは来る日も来る日も、自分たちが知る限りのアサちゃんの話をした。何度も何度も同じ話を繰返した。もう何回話したかわからない話を。

「アサちゃん、今どうしてるだろうね」
「きっとフィリピンの海の上で幸せに海賊をしているよ」

そう言っていつもアサちゃんの話題は終わるのだ。私はこの「アサちゃん海賊説」をひどく気に入っていて、アジアの海に暮らす人々を目にする度にアサちゃんの姿を探した。もちろんアサちゃんの姿はそこにはなかった。そして結婚して10年以上経っているのに、相変わらず私達は同じ話をしては南の海で日焼けしたアサちゃんを思い描くのだった。

そして昨日、いつものように思い出してはアサちゃんの名前を検索してみた。すると、何と何とヒットしたのだ。こんな珍しい名前はアサちゃんの他にはいないはず。 やっぱりこれはアサちゃんだ! 検索を進めるうちに、アサちゃんは大きな会社の社長になっていたことがわかった。サイトに載っていたアサちゃんはあの時と同じちょっと眠そうな目をしていた。写真を見て私達は笑った。

そして、その会社の連絡先に「社長様に転送してください」というメールを出してみた。本当にアサちゃんなら今の苗字と旧姓を書けば私たちが結婚したことにきっと気づいてくれる。オットの苗字も私の旧姓もアサちゃんの名前に負けず変わってるから。この長い時間、アサちゃんはどんな苦労をしただろう。私たちのこと、喜んでくれるかな。妙に緊張しながら送信ボタンを押した。

ほどなくしてアサちゃんから能天気なメールが届いた。メールをオットに転送して、私達はまた笑った。そしてちょっぴり泣いた。

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22.11.2006

そろそろ復帰

ご無沙汰していました。

昨週、義父が亡くなり大阪に帰省していました。この数ヵ月、回復を願って何度も大阪に通ったのですが、願い叶わず残念です。義父が亡くなる前にはNYCマラソンに出走しましたが、ひょっとすると義父が背中を押して行かせてくれたのかもしれないという気がしています。娘のいないオット一家で私は娘のように可愛がってもらいました。あの笑顔にもう会えないのかと思うと悲しみが募るばかりです。

義父の容態悪化ともに酷くなった私の風邪も、義父を見送り、雑事をこなすうちによくなってきました。ランニングにもそろそろ復帰しようと思っています。

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19.05.2006

バトン

まりも姉さんからバトンを受け取りました。

1.回す5人を最初に書いておく

お世話になっている皆さんの中から選ばせて頂きました。差し支えなければ受け取ってください。

2.お名前は

 「京丸」です。十数年前、Niftyserveに入会した時からこの名前を名乗っています。時々男性に間違われるのは牛若丸のお陰でしょうか。

 
3.おいくつですか?

 あなたが想像する年齢です、きっと。

4.ご職業は?

 フリーランスの翻訳者です。 この仕事を始めて12年が経過しました。この仕事が私にとって天職だと思えるほど翻訳の仕事が大好きです。外国語で書かれた文章を咀嚼し、こつこつと調査を重ね、日本語の糸を紡ぎ、仕上がった時の喜びは何ものにも代えがたい、と感じます。ですが、仕事を充実させるためには、色んなことを犠牲としなければならないときがあります。その多くは「忙しすぎる」ことを原因とします。仕事を減らすべきかと悩むこともありますが、フリーランスで働く以上、「ほどほど」の仕事量を望むこと自体、間違っているのかもしれません。

5.ご趣味は?

 ランニング、サイクリング、読書、語学、料理、飲食。そして現実逃避の草取り。

6.好きな異性のタイプは?

 一緒にご飯を美味しく食べられる人。

7.特技は何?

 トルコ料理。 トルコ人、妙齢の方々、赤んぼと仲良くなること。

8.資格何か持ってますか?

 普通自動車免許、自動二輪免許。他にも細かいものをあれこれと。

9.お好きな食べ物と嫌いな食べ物は?

 鯉以外は何でも(多分)好きです。

10.貴方が愛する人へ一言?

 これからもずっと一緒に美味しいご飯を食べましょう。

* 特技の回答を一部修正しました。

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05.05.2006

静御前?

最近、電気製品が続々と故障する。壊れる時は一挙に、と聞いていたけれど、噂にたがわず次々壊れる。今回調子が悪いのは洗濯機。どうもやる気がないらしい。途中で止まるのだ。それもアラーム音もなく、静かにストライキを起こす。洗濯機を回していても、仕事に没頭してしまうと洗濯していたことなんてすっかり忘れる。随分経ってから「はっ、洗濯は!」と見に行くと、止まっている。

名前が「静御前」だからといって(本当です)、静かにストライキを起こすのは困りもの。そろそろ買い替えかなあと検討していたら、どうやら気配が伝わったらしい。勝手に(それも静かに)止まるのはやめにして、がらんがらんともの凄い音を立てるようになった。静御前という名前は返上、「やかましか御前」ですね。まあ、やる気を出したようだから、買い替えはもう少し先にしようか…と思いなおしところ、衣類乾燥機が壊れました。哀れ「やかましか御前」、買い替え必至。

私は寝る前の時間を読書に充てているのですが、ここ数日は寝る寸前まで仕事していてバタンキュー、そうでなければへべれけという状態が続き、本が全然読めない日が続いていました。ですが、昨日は図書館から借りた本が面白くて、酒抜きで読了。

「沼地のある森を抜けて(梨木香歩)」 この作家については全然知らず、書評などを見て書きとめた「読みたい本リスト」だけを頼りに図書館で借りてみたのですが、センチメンタルな名前とは裏腹に、テーマは「ぬか床」「酵母」「細胞」。いやはやとても面白かった。アマゾンの書評は芳しくないようですが。

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18.04.2006

修羅場は続く

週末は「東日本国際親善マラソン」。あと1週間を切ってしまいました。このレースで私は初めてハーフを走ることになります。ドキドキ。

と言ってる場合じゃないのです。その週末をはさんで上京休暇を取ったお陰で、仕事は前倒し納品を余儀なくされ息を詰めて夜鍋仕事。そしてこのお出かけのために買ったパソコンのセットアップもまだ済ませていないうえ、荷造りもしなきゃいけない。ついでに営業も、と考えているのでお客さんのアポも取らなきゃいけない。あ、休みます連絡も入れておかなきゃいけないか。……アタマ割れそうです。肝心の練習の時間を微塵も取れず本日終了。いいのか?これで(涙)。

でもまあ、今週は調整期間と考えることにします。初ハーフと言っても、誰と競争するわけでもないし。時間内に完走できれば、それでよし。時間内に終わらなかったとしても、いい練習になるはず。週末のロング走のつもりで走ればいいんだ。やや、やけっぱちですが。

問題は…荷造りと仕事とパソコンのセットアップ(涙)。パソコン、持って行くのをやめようかと真剣に考えてます。重いし、それにセットアップが間に合うとは思えない。かさばるシューズは宅急便で送ることにしよう。何だかすごく重要なことを忘れているような気がしますが、今日はもう考えるのはやめた。

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31.03.2006

おばさん?

そういうわけで、久しぶりに夕方ラン。1日半のブランクが空いたからか、これまで感じていた身体や足の重さが抜けた感じ。体感的に「快適なペース」が1キロあたり20秒以上速い。特別に長い距離を走ったわけではないのに、こんな風に疲れが溜まるだなんて、まだ身体に「走る」という行為が定着していないのかな。ふくらはぎや太ももも張っていたし。久しぶりの夕方ランもなかなか楽しかった。一雨降った後の空気はさわやかで、黄砂も一掃された模様です。37' 30"。もう少し仕事が落ち着けばなあ。ちなみに、まだ朝目覚ましも聞こえない状態で爆睡してます。むむう。

テレビのスイッチを入れた瞬間に流れた「清掃のおばさんが」という言葉にどきっとした。公共の電波でそう言い放つ無神経さに驚いたし、そう言われた当事者はどう感じただろうと気になった。私も世に言う「おばさん」の年代なのだけれど、見も知らぬ人におばさんと言われると嫌だなと思う。子供がいないからということもあるけど、抵抗を感じる。私をおばさんと呼んでいいと私が思っているのは甥っ子たちだけ。彼らが言うおばさんという呼称は「叔母」を意味するわけで、あるカテゴリーに属する女性を指すいわゆる「おばさん」ではない。

以前、市の計らいで、小学生から母に葉書が届いたことがあった。子供たちから「独居老人」にメッセージを贈るというものだったらしい。未亡人となり一人暮らしとなった母はその対象として選ばれたようだ。子供たちには全く罪はないのだけれど、いきなり目に飛び込んできた「おばあちゃん」という字に愕然とした。確かに母は60代、一人暮らしで、実際に孫もいる。だけど、まだ若くてはつらつとした母が見も知らぬ人(子供であれ)「おばあちゃん」と呼ばれることに、娘としてすごく抵抗を感じたのだ。母は苦笑いしていたけど、やっぱり少しショックを受けていたようだ。

主観的なカテゴリーに勝手に入れられてしまうのは気持ちが悪いのよ。往生際が悪い?そうかもしれません。でも、知らない人におばさんと呼ばれて、おばあさんと呼ばれて嬉しい女性っているのか?

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30.03.2006

黄砂

そろそろ年度末の疲れが出てきたのか、ここ二日ばかり朝起きれなくなった。体調もいまひとつ。今日は夕方にどうにか時間を捻出して走ろう。

走れないこの二日ばかり、車がヤケに汚れている。ヨナ(火山灰)かな、どこかが噴火したという話は聞いていないなあ、と思っていたら黄砂だった。どうやら砂の多さはこの春一番なのだそうだ。そういえば、いつも遠くに見える金峰山がまったく見えなくて、遠く有明海あたりで雨が降っているのだろうと思っていたのだけれど、実は黄砂のお陰だったらしい。黄砂のことをすっかり忘れていた。

車が汚れたり、コンタクトを装着して外出すると目がごろごろするという不便はあるけれど、遠く中国から砂が運ばれてきたのだと思うとこの黄色い風がやけに嬉しい。私も風に乗って旅に出たい気分です。

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27.03.2006

夜桜

朝ラン。まだまだ緊張が続いていて、早朝に目が覚める。少し早く家を出て46分。手袋(というか、汗をふく目的もあるので軍手)をはずすと少し手が冷たいなと感じるけれど、走り終わると結構な汗だく状態に。空気のいい場所を求めて田園地帯を走るのが日課なのですが、今日はすごくたくさんヒバリが鳴いてました。ヒバリの鳴き声はまさに「ぴーちく、ぱーちく」です。

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夕方、オットから「今日は早く帰れるから夜桜花見に行こう」というメールが到着。ビールと食べ物を持っていそいそと桜の綺麗な公園へ。夜の公園は人が少なく貸し切り状態です。微妙に色の違う桜を堪能しつつ、おしゃべりしながらプチ宴会を楽しみました。こういう楽しみもこの季節だけだと思うと、桜の儚い美しさがますますいとおしい。暗くなると風も出てきて少し寒くなり、熱燗じゃないのがちょっと残念でした。庭の桜がもう少し頑張ってくれたら、今度は庭でお花見(七輪+熱燗)と行きたいな~。

*3月28日、ココログのメンテナンスでした。またもご迷惑をおかけしました。

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